江別市立病院・研修医募集

総合内科医とは

研修プログラム責任者写真

総合内科医は「カメレオン」ドクター?!

 総合内科医とは一体、どんな医師だろう―。
 「内科各科の隔てなく、外来と入院両方の患者を総合的に診ることができる医師」といえば実に模範的な解答。でも、ちょっと想像は広がりにくいかもしれない。
 例えば「総合的に診る」という表現。簡潔だけれど、これは実に奥が深い言葉だと思う。
 平たくいえばそれは「何でも診る」ということで、消化器内科の分野だろうが、循環器内科、呼吸器内科の分野だろうが、それこそおかまいなしに診るということ。相当、自分に引き出しがないと難しいことだけれども、総合内科医はあくまで患者さんのニーズに応えるのが信条。だから常に勉強し研修し知識と技術を身につけていくことが必要だ。そして何年たっても好奇心を失わず、何にでも興味が持てる状態にしておく。そうすれば自分の診療の場、働く地域のニーズに応えて自分が変わっていくことができる。
 そう! 総合内科医はまさにカメレオンドクターなのだ。
 私自身、離島では乳児から老人まで対応し、手技的なことでは上部下部消化管内視鏡、気管支鏡、ペースメーカー植え込みなども行った。卒業後15、6年目にして人工透析を勉強して地域のニーズに応えたりもした。だから、自分が思う以上に、やればできることがいっぱいあるものだと実感している。
 そんな総合内科医は、地域医療の現場が最も熱い視線を送る存在。今、江別市立病院では実力ある医師を育成し、地域医療に還元することを使命として掲げ、全国でも数少ない総合内科を内科本体に位置付けた研修教育に力を注いでいる。実際に僻地や離島で医療経験がある指導医がいるので、まずは総合内科医の面白さを肌で感じてもらいたい!

江別市立病院は、フィードバックの場

 「道具がないから診察できない」「自分に知識がないから治療できない」
 総合内科医にそんなセリフは、似合わない。
 地域によって求められることはさまざまで、総合内科医たちには自らを積極的に変えながら、その中を自由に泳いでいってほしい。
 とはいえ、いきなり荒海に飛び込むのは誰だって恐い。だから、まずは実際に地域医療を展開している江別市立病院の現場で、地域医療の経験豊かな先輩たちとともに過ごしながら医師としての体力をつけもらい、あるいは自身の振り返りの場として再び当院を活用してもらえればと思う。江別市立病院は、総合内科医たちにとって、フィードバックの場でありたいと願っている。
 以下は当院が伝授したいと思う手技の数々。これだけできれば、地方にいこうが離島にいこうが海外にいこうが、大抵のことにはもう、動じないはず。

●江別市立病院が伝授する、総合内科医としての手技の数々

Vポート留置Vポート留置
気管切開術気管切開術
胸腔ドレナージ胸腔ドレナージ
内視鏡的止血術内視鏡的止血術
大腸内視鏡検査大腸内視鏡検査
Vポート

希望者には特に僻地で必須の、以下のような手技も伝授します(後期研修)。 なお、常に病歴と身体所見にフィードバックすることもお忘れなく!

  • 上部下部消化管内視鏡(止血術、ポリペクトミーも含む)
  • 超音波検査(腹部、心臓、甲状腺、頚部、深部静脈)
  • 胃瘻造設術
  • 気管支鏡

最後は人間力がものを言う

最後は人間力がものを言う

 技術をもって治すという行為は、確かに一手技あたり多くの見返りがあって、すごい充足感もある。
でも、技術は日進月歩。それにせっかく自分が手にした技術力さえ、人生の最後まであるわけではなくて、悲しいかな、老眼になったらできないことも多い・・・。
 だから、技術を学ぶと同時に私はやっぱり「人間力」を養うことが大切だと思う。
 アメリカの調査に、研修医が3か月交替で各科をローテーションしたとき、患者さんの状態がどう変化するかを追跡したものがある。そこで明らかになったのは、患者さんが良くなった研修医は、どの科でも同じような結果が得られたということ。この話からも私は、問題は「場所」ではなく、「人間力」なのだと思わずにいられない。
 では「人間力」をどう磨けばよいのか―。 残念ながら、江別市立病院でもこれに関してはプログラム化されていない。なぜかといえば、それは非言語的な要素が大きいから。だから立派な先輩を目標として診療していけばいつかはそうなるのだと信じていこう。
 そして「先生と話しているだけで癒される」と言われるようになればしめたもの! 総合内科医に限らず、医師が本当に勝負するところはここにあると思う。

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