江別市立病院・リハビリテーション科のご案内です。
さまざまな疾患や障がいにより、社会生活、日常生活に不便をきたしている患者さんに、理学療法、作業療法、言語聴覚療法を患者さん本位に駆使して、社会もしくは地域への早期復帰のため援助を行います。
理学療法士6名、作業療法士2名、言語聴覚士1名、事務1名
整形外科 | 骨折、脱臼、捻挫、靭帯損傷、スポーツ外傷、人工関節置換、脊柱疾患(頚椎症、腰椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、その他)、変形性関節症、リウマチ、肩関節周囲炎、その他 |
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内科 | 慢性閉塞性肺疾患、糖尿病、その他 |
外科 | 乳癌術後、リンパドレナージ、その他 |
小児科 | 喘息、肥満、中枢性疾患、その他 |
その他 | 脳梗塞、脳出血、パーキンソン病、疾患に関わらずADL(日常生活活動)の障害 |
リハビリテーションの治療手技の一つであり、 疾患そのものによる機能障害やそれによって引き起こされる 能力障害、社会的不利の改善につとめるものです。
具体的には、関節を動かしたり、筋力トレーニングをしたり する運動療法、起きる、座る、歩く練習といった、日常生活動作練習、水治療法、電気療法、温熱療法、牽引療法を用いて痛みの軽減や循環の改善を促す物理療法があります。
リンパ液の流れの滞りによっておきるリンパ浮腫は、患者さんの日常生活にさまざまな困難を引き起こします。
女性の子宮ガン、乳ガン後のリンパ浮腫のほか、最近では前立腺ガンの男性リンパ浮腫もあります。
リンパ浮腫に対して、医師の診察に基づいてリンパドレナージを行い、また、弾性下着の着用等、セルフケアの技術を指導します。
生活習慣病(肥満、糖尿病、高脂血症、脳血管疾患、がん など)を未然に防ぐには、適切な食事をとり、適切な運動を普段から行うことが大切です。
実際に、運動不足は、脳血管疾患や2型糖尿病、大腸がんの発生リスクとなることがさまざまな研究によりわかっています。
では、どの様な運動をどのくらい行えばよいのでしょうか。
全身運動であるウォーキング、ジョギング、水泳、自転車などが良いとされています。
一回20分以上、週3回は運動しましょう。運動の効果は三日で消失すると言われていますので、それ以上間をあけないようにしましょう。
運動強度は「中等度」で行います。「中等度」というのは簡便に心拍数から決めることができます。
運動時の心拍数=(220-年齢)×0.55~0.85から計算される心拍数を目安に運動すればよいでしょう。
0.55~0.85の部分は運動の強さをあらわすので、運動習慣のないような人は、×0.55と、低めからはじめるとよいです。
例えば、40歳の方なら、(220-40)×0.55=99となりますので、心拍数99を維持するくらいの運動ということになります。自覚としては、「楽にできる」くらいから「ややきつい」くらいです。
けがの予防と心臓への負担軽減のために、運動の前後にはかるい体操やストレッチングを行うのが望ましいです。
忙しくて運動する時間がとれないという方は、一日のトータルのエネルギー消費を増やすようにしましょう。少し意識して歩く量を増やす、階段を利用する、 寝る前にストレッチングをする、ということでもいいのです。実は特別、体育館に行って運動をしなくても、日常の身体活動量を増やすことこそが、生活習慣病 の予防になるのです。
歩くことが推奨され、よく、「一日一万歩」というのを耳にします。身体活動量と死亡率の関係を調べた研究にいよると、一週間に運動で 3000~3500kcal消費している人たちの死亡率が一番低いという結果がでており、適切な運動習慣がさまざまな生活習慣病を予防し、健康をもたらし たと考えられます。
3000kcalというのをウォーキングに換算し、一日あたりにすると約1000歩ということで、「一日一万歩」が定説になったとも言われています。
まず、歩くことからはじめてみませんか。