2020年末での日本全国の維持透析患者数は35万人余りとなり、現在も増え続けています。最近では慢性腎臓病(chronic renal disease:CKD)という概念が提唱されるようになり、国内には1,300万人を超える患者がいるといわれております。
そのため、末期腎不全に至る前にできるだけ早期に腎臓病を発見し、的確な治療を行うことの重要性が再認識されています。
早期発見・早期治療は腎臓病自体の治癒を期待できる可能性があるだけではなく、適切な治療を行うことにより腎不全の進行を遅らせ、透析療法の開始を先延ばしすることも可能となってきました。
当科では慢性腎臓病の早期診断に積極的に取り組み、腎不全保存期から透析導入および維持透析管理に至るまでの総合的治療・管理を目指しております。現在は常勤の腎臓専門医がおりますので、血尿・蛋白尿を認める患者さまにも早期診断を行い、腎不全移行の予防に努めております。
【地域医療機関の先生方へお知らせ】令和6年9月から紹介予約制で人工透析内科外来を開始いたします |
当外来は完全紹介予約制です。受診には「かかりつけ医」を通しての事前予約および紹介状が必要です。
基本的には以下のいずれかに該当する場合にご紹介いただけますようお願いいたします。ただし、ご紹介いただく先生方のご判断によりこの限りではございません。
- 日本腎臓学会のCKDガイドラインの紹介基準(ヒートマップの赤色)かかりつけ医から腎臓専門医・専門医療機関への紹介基準
- <尿蛋白2+以上> または <尿蛋白1+鮮血1+以上>
- 血清クレアチニン値≧2.0mg/dL
※血液疾患の患者さまなど疾患によっては他院へご紹介させていただく場合がございます。まずは患者支援センターを通してご相談いただけましたら幸いです。
- 透析導入のご相談
- CKD(慢性腎臓病)の診断、精査、治療
- 急性・慢性腎不全の精査、治療
患者支援センター地域医療連携係を通してご紹介・ご予約をお願いいたします。【紹介予約の手順はこちらへ】
※患者さまからの直接のお問い合わせはお受けしておりません。かかりつけ医等へご相談ください。
火曜日 14:00~15:30 ※完全紹介予約制
MRI検査、CT検査、超音波検査、腎盂造影検査、血液検査、尿検査など
職名 | 氏名 | 認定資格等 |
内科(透析担当)部長 |
松田 正大 (まつだ まさひろ) |
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