リハビリテーション科
リハビリテーション科の理念
_K8A8764.jpg さまざまな疾患や障がいにより、社会生活、日常生活に不便をきたしている患者様に、理学療法、作業療法、言語聴覚療法を患者様本位に駆使して、社会もしくは地域への早期復帰のため援助を行います。

リハビリテーション科の基本方針
  • 常に技術・安全の動向に注意を払い、研修、自己研鑽を通じて高度で安全なリハビリテーションを提供するよう努めます。
  • 外来、病棟、地域連携室、他施設との連絡を密にし、患者様が安心できるリハビリテーションの実現を目指します。
  • 院内多職種との連携を深めることにより、知識・技術を深め、チーム医療の中のリハビリのあり方を探り、患者様に対して細やかな対応が出来るよう努めます。
リハビリテーション科の概要
スタッフ
  • 理学療法士7名
  • 作業療法士3名
  • 言語聴覚士1名
  • 事務1名
対象疾患
  • 整形外科疾患
    骨折、腰痛、頸部痛、肩関節周囲炎、退行変性疾患、腰椎椎間板ヘルニア、靭帯損傷、変形性関節症、四肢の切断、様々な運動器由来の疼痛など
  • 呼吸器疾患
    慢性閉塞性肺疾患、肺炎、誤嚥性肺炎、喘息、全身麻酔後の肺機能低下など
  • 中枢神経疾患
    脳卒中、脊髄損傷、中枢神経の変性疾患など
  • 内科的疾患
    糖尿病、循環器疾患、高齢、術後体力低下など
  • 泌尿器疾患
    尿路感染症、膀胱癌、前立腺肥大症、慢性腎不全など
  • 外科疾患
    乳癌、胃癌、直腸癌、上行結腸癌、膵癌、癌性腹膜炎など
  • その他
    精神科患者様の身体機能療法
理学療法とは

疾患そのものによる機能障害やそれによって引き起こされる能力障害、社会的不利の改善につとめるものです。
具体的には、関節を動かしたり、筋力トレーニングをしたりする運動療法、起きる、座る、歩く練習といった、日常生活動作練習、水治療法、電気療法、温熱療法、牽引療法を用いて痛みの軽減や循環の改善を促す物理療法があります。

最近では、運動機能低下が予想される高齢者の予防対策、メタボリックシンドロームの予防、スポーツ分野でのパフォーマンス向上など。また、運動・動作の専門性を生かし、福祉装具の適応相談、住宅改修相談も行います。

作業療法とは

人の日常生活に関わるすべての諸活動(セルフケア・家事・仕事・余暇・地域活動など)を「作業」と呼んでいます。
作業療法の目的は、

  1. 基本的動作能力:運動や感覚・知覚、心肺や精神・認知などの心身機能
  2. 応用的動作能力:食事やトイレなどのセルフケア、家事など日常生活で必要となる活動
  3. 社会的適応能力:地域活動への参加、趣味活動、就学・就労

が、疾病や障害により低下した状態から改善を図り「その人らしい生活」を(再)獲得することです。


具体的な内容として、

  • 「より具体的な生活場面」と「ライフステージ」に沿って機能や能力を改善するための介入
  • 自助具および装具の作成による代償的能力の獲得
  • 福祉用具の選定適合や住宅改修などの環境調整への介入

などがあります。最終的に社会の中で生きがいをもって生活できることを「作業」を通して支援していきます。専門的な領域には、身体障害、精神障害、老年期障害、小児発達障害、ならびに高齢者の健康維持や自立支援などの予防事業などで作業療法が実践されています。

言語聴覚療法とは

言葉によるコミュニケーションには、言語、聴覚、発声、発音、認知などの各機能が関係しています。このような機能が損なわれた場合、問題の本質や、発現メカニズムを明らかにし、対処法を見つけ出すために検査・評価を実施し、必要に応じて訓練、指導、助言、その他の援助を行います。また言語のみならず、摂食に対する疾患にも対応しており検査・評価を行い食べるための筋力の強化・維持の運動を行います。万が一誤嚥してしまった際の食べ物を吐き出す訓練もあります。

また、口腔ケアによって口腔内の環境や機能の維持・向上を図り、摂食時の姿勢についても訓練します。

機能的な側面と同時に「生活の質(QOL)」を高めるために行われます。

リハビリテーション科の特徴
  • 早期の家庭復帰・社会復帰を目指すために、一般病棟リハビリテーションの早期介入、手術前リハビリテーションの介入、地域包括ケア病棟でのリハビリテーションを行っています。
  • 入院患者さまに対しては平日・土曜日も介入し継続的なリハビリテーションを行っています。
  • 病棟カンファレンス、多職種カンファレンス、退院前カンファレンス、NSTラウンド、排尿ケアチームへ参加しチーム医療の連携を図っています。
  • 退院後、外来通院が継続して必要な患者さまに対しては、外来フォローを行っています。
  • 精神科患者さまへの身体機能療法の介入も行っています。

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